光にあててウイルスなどを分解する「光触媒」の効果でウイルスを不活化する実験に成功したと群馬県前橋市の企業が発表しました。
県庁32階のネツゲンで記者会見が開かれ、前橋市で環境整備事業などを手掛ける「大栄産業」の戸塚和昭代表取締役のほか県理容生活衛生同業組合の山口幸一理事長らが出席しました。
大栄産業によりますと、抗ウイルスコーティング剤「チタニア1.0」を吹きかけた試験管に新型ヒトコロナウイルスを培養する実験を行ったところ、短時間でウイルスをおよそ0.1%まで不活化させることに成功したということです。
また会見では、県内の理容師や美容師によって構成される県理容生活衛生同業組合ではコーティング剤を加入企業への導入を推奨することも発表されました。県内では加入しているおよそ1000件の事業者のうち60から70美容室やヘアサロンがすでに導入しているということです。
県理容生活衛生同業組合の山口理事長は「導入を通じてこれまで以上に新型コロナウイルスの感染防止に努めていきたい」と述べました。大栄産業では、今後も各種団体や自治体と提携しながら新型コロナウイルスの感染防止に役立てていきたいとしています。